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英検1級保持者:ペトロフかスタインウェイ(ヨーロッパ)欲しいなぁ・・・

Mon. Sep. 25th, 2023: ガイアナの驚異的経済成長(vs インド経済)

「中国人 もうガイアナに 抜かれてる」

 

(一人当たりGDP比較・アメリカドル)

日本3万9803

ガイアナ1万8990

中国1万2500

ロシア1万2195

フィリピン3460

インド2389 ← 2万ではなく2千です

 

ガイアナは、南米の国です

中南米で唯一のイギリスの元植民地、インド系が多く、英語が公用語

・国民の7割弱がキリスト教徒(2割強がヒンドゥー教徒

・資源国(原油、金、宝石、アルミニウムなど)

・経済成長率は、統計により多少のばらつきがあるものの、2020年43%、2021年20%、2022年62%、2023年37%(予想)となっています

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日本とガイアナの関係は薄い

ガイアナ在住の日本人は僅か6人、日本人観光客は年間200人前後、日本大使館や領事館もなく、在トリニダード・トバゴ日本大使館ガイアナ大使館を兼務しています*1

日本人がガイアナ発展に関わるのは、エクソン株式などの間接的な方法になります

原油増産に邁進する新たな産油国ガイアナ|JOGMEC石油・天然ガス資源情報ウェブサイト

治安の悪さ・汚職・レッドチーム入りの可能性などのリスクがあるので、日本人の手には負えないのです

 

ガイアナの経済成長率の推移 - 世界経済のネタ帳 (ecodb.net)

 

10年くらい前から

「中国の次はインドだ」

という与太話があります

ごく例外的ではあるのですが、このような与太話を信じ、インド地方政府による補助金にひかれ、インド工場を建設する、日本の製造業もあります

しかし、ジェトロでさえ、ここで商売を成功させるのは難しいとにおわせているのです

注目の市場インドの可能性 | 不易流行

つまるところ、グローバル基準での経済成長など、インドにとってはどうでもいい

インドの価値は深いところにあり、ゼニカネ目当てならば他の投資先があります

 

主に南インド、ヴィーナ

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主に北インド、サーランギ

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私は、インド文明や伝統のすばらしさに驚嘆しつつも、西側の物差しを使った経済成長については悲観的です

・一人当たりGDPが、いまだに世界150位あたり(198か国中)(2390ドル)

 伸びしろというなら、とっくの昔に伸びているはず

・平均余命も、世界140~150位あたり

・2023年の経済成長は、コロナ放置主義によるマイナス成長からのリバウンド

・インドは2030年までにドイツを抜き世界第4位の経済大国になるでしょうが、その原因はドイツの衰退

・インドからは知的労働者が流出し、インド周辺国からの出稼労働者が大量流入

・混乱の中、カナダでの宗教的指導者の殺害事件にまで発展

カナダとインド、シーク教指導者殺害巡り対立-米国には試練 - Bloomberg

英語圏ではあるがアクセントが強すぎ、ボストン訛り並みに解読困難

・商習慣と生活習慣が独特で、容易にアメリカナイズされない

・レッドチーム入り

How the BRICS are ending the dollar's global domination (nypost.com)

 

インドの経済成長率の推移 - 世界経済のネタ帳 (ecodb.net)

 

*1:トリニダード・トバゴ日本大使館は、周辺9か国を兼務しています