10 Percent Happier

英検1級保持者:推しピアニスト(Gregさん)発見(*'ω'*)

Mon. Apr. 29th, 2024: 1ドル158円33銭(2)1998年との比較

 

過去の為替介入成功事例を見てみましょう

1998年10月5日の日米協調介入

4日間で136.05円から115円25円、20円余りの円高となったのです

 

当時、アメリカ側には、為替是正の強いモチベーションがありました

LTCMショック、SVB破綻、アジア通貨危機などの回収です

また、アメリカの年間インフレ率は1.56%に落ち着いていました

そこで、為替介入とほぼ同時期に、アメリカの政策金利を5.5%から4.75%に、3回に分けて下げたのです

これに対し、日本の長期政策金利は2.5%でした

これで、政策金利差が3%から2.25%となり、為替は110~120円台で落ち着きました

 

(当時のスケジュール)

・1998年の米国の年間インフレ率が2%を切る、という情報が、9月初頭に流れ、140円台から130円台後半へ

・9月25日米国政策金利0.25%下げ

・10月5日の日米協調介入

 4日間で136円台から115円台

・10月15日 米国政策金利0.25%下げ

・11月17日 米国政策金利0.25%下げ

 

実は、その半年ほど前にも、日本だけで為替介入を繰り返していました

しかし、金利差を放置していたので、効果なしでした

 

・・・

今、米国はインフレ退治に気を抜けず(2022年8%→2024年3%台)政策金利は5.5~5.25%に据え置かれています

 

また、日本では景気冷え込みを避ける必要があり、政策金利は0.1%です

 

両国の政策金利差は5.4%~5.15%

 

現状では、フラッシュクラッシュがあったとしても、全体としての円安の流れが大きく崩れることはなさそうです

*1

 

*1:2022年10月21日と24日にも148円から128円レベルの為替介入があったものの、日米政策金利差が解消されなかったため、8か月で戻りました