過去の為替介入成功事例を見てみましょう
1998年10月5日の日米協調介入
4日間で136.05円から115円25円、20円余りの円高となったのです
当時、アメリカ側には、為替是正の強いモチベーションがありました
また、アメリカの年間インフレ率は1.56%に落ち着いていました
そこで、為替介入とほぼ同時期に、アメリカの政策金利を5.5%から4.75%に、3回に分けて下げたのです
これに対し、日本の長期政策金利は2.5%でした
これで、政策金利差が3%から2.25%となり、為替は110~120円台で落ち着きました
(当時のスケジュール)
・1998年の米国の年間インフレ率が2%を切る、という情報が、9月初頭に流れ、140円台から130円台後半へ
・9月25日米国政策金利0.25%下げ
・10月5日の日米協調介入
4日間で136円台から115円台
・10月15日 米国政策金利0.25%下げ
・11月17日 米国政策金利0.25%下げ
実は、その半年ほど前にも、日本だけで為替介入を繰り返していました
しかし、金利差を放置していたので、効果なしでした
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今、米国はインフレ退治に気を抜けず(2022年8%→2024年3%台)政策金利は5.5~5.25%に据え置かれています
また、日本では景気冷え込みを避ける必要があり、政策金利は0.1%です
両国の政策金利差は5.4%~5.15%
現状では、フラッシュクラッシュがあったとしても、全体としての円安の流れが大きく崩れることはなさそうです