外国の方の日本語で、意味は分かるんだけど、この流れでその言葉を使うのはなんか変、ということがあったりしますよね
日本人が話す英語でも、そういうことはあったりします
「コロケーション」というやつですね
こちら、映画のシーンからコロケーションを学べるサイトです
Tenoch Huerta Mejía and the Beauty of Representation in ‘Wakanda Forever’ - The New York Times
例えば、ここに出てきたfar-fetchedという単語
fetchが掴むの意味
farは遠いの意味
ということは、つかむのに遠い → 手が届かない、的な意味かな?と思いつつ、playphrase.meに入力してみました
すると
I know that it sounds really farfetched but I'm sure he'll recognize me. (Duke)
(水野南北訳)そんなのありえない、って思われるかもだけど、でも私は確信してるのよ、彼が私のことをわかってくれる、ってことを
And now he tries the court's indulgence with a farfetched and unconvincing effort to save his own life. (Shepherds and Butcher)
(水野南北訳)そして今、彼は死刑を回避するため、まったく根拠のない主張を試み、裁判所の宥恕を得ようとしているのです
などの例が出てきまして、だいたいそんなイメージみたいでした(^^♪
・・・
当然ながら、このサイト、映画のシーン満載です
あまりにも膨大で、いちいち了解を取っているとは思われません
これって、知的財産権は、大丈夫なのでしょうか?
さすがに若干の心配はあるのですが、アメリカの知的財産法にはfair useという概念があり、今回もクリアしている・・・はず
多くの裁判例では、fair useに該当するかどうかの判断では、4つの要素が考慮されます
①Transformative (改変)
②The nature of the copyrighted work (ノンフィクションかフィクション的なクリエイションか)
③The amount and substantiality of the portion used in relation to the copyrighted work as a whole (パクった長さや量)
④Whether harm the copyrighters' profits (著作権者の経済的利益が害されるかどうか)
このサイトを簡単に検討すると
①英語教育に必要なセンテンスだけを切り取り、字幕を出している
②ほとんどはフィクション
③センテンスだけをギリ切り取っている
④あまりにも短いので、これで映画一本を代替できるはずもなく、著作権者の利益は害されてはいないし、それどころか宣伝効果があって著作者の利益をむしろ増強する
・・・というわけで、②はヤバいものの、全体としてはOKなのかな
ただし、上で翻訳した2例目のShepherds and Butcherは南アフリカの映画です(第66回ベルリン国際映画祭の受賞作品)
そして、南アフリカの知的財産法でもfair useの概念があり、たぶん、アメリカと同じ意味なんでしょう、たぶん、だから大丈夫なんじゃないかな、たぶん!
(もう弁護士じゃないので適当です、すみません)
何はともあれ、視聴者はこのサイトをきっかけに、原作をストリーミングで見たり、DVDを買ったします
だから、英語圏のエンタメ業界は元気ですし、さらには英語圏が広がっていきます
・・・
テレビ局のニュース番組の動画はすぐに抹消されがちなので、こちらも念のため
まなざしが雅子様にそっくり、知的で素敵ですね