10 Percent Happier

英検1級保持者:ヤマハの鍵盤剥がれの補修のため、一時貸出鍵盤を使っていますが、重いしガタガタだしで手首を痛め、発表会&検定試験前に練習時間を減らす羽目になり、大迷惑です

池田長発(2) この女性❓は何者❓・・・私の発見と大胆な推理

「すみ」数えで17歳(今の15~16歳)

ところが「すみ」という名前の参加者は、各種名簿には記載がありません

そのため

「この方はいったい誰❓」

と、しばしば話題に上ります🤔

  

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この目と口、頬の感じ、誰かに似てる・・・

 

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三宅秀さん、当時15歳

 

浦本時蔵(齋藤次郎太郎の従者、数え20歳)も「すみ」さんに似ています

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年齢的には、益田孝(外国奉行支定役元締である益田鷹之助の息子、当時15歳)、乙骨亘(おつこつわたる)(理髪師)などの可能性もあります

 

いずれにせよ

「あれは使節の女装だ」

という話は、遣欧使節団から漏れ伝わっていました

女子でここまでふくよかだと、お胸も出てくるものなんですが・・・これは、ちがうよね 

「すみ」さんのおぐしはまるで宴会芸ですし、笑顔やポージングも当時のパリ風で、当時の日本人女性らしさが何もない(フランス人が考える日本人女性風ではある)

ま、あれこれ説明しなくとも、日本人女性が一目見れば

「これ女じゃないし」

と分かる代物です

(長発の熱狂的ファンで嫉妬心に目がくらまされていれば、分からないかもしれない)

 

なお、三宅秀さんに関しては、「文久航海記」67ページの後にも、当時のお写真が掲載されています

こちらのほうがふっくら感があり「すみ」さんに寄っています 

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御自身による注釈

「珍しい人種の写真」「ミュンヘンで発見」

・・・いや、ひぃずちゃん(!?)はカワイイので、この写真もブロマイド風に欧州で大流行したのでは・・・  

 

【たぶんこんなんだったんじゃないかな劇場】

1863年~1864年の池田遣欧使節団に、教育パパの猛プッシュで何とか紛れ込んだ加わったひぃずちゃん、パリでは日々医療機関見学と書籍・医療機器道具の入手に余念のがありませんが、彼は最年少参加者の一人であり、皆にかわいがられています

フランス人も同様、ついつい

「かわいい子だなぁ」

とスイーツを上げてしまいます

医学書や実験器具の類をたくさんもらったことは、彼の残した記録にも書かれている)

ひいずちゃんはこれで日に日にプックプクに

これがまた可愛らしく、皆に可愛がられます

 

フランスのスイーツって素敵・・・

巻頭の写真目当てで、NHKラジオ「まいにちフランス語」のテキストを買っています

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NHKラジオ まいにちフランス語 2020年12月号巻頭写真ページより

  

そんなある夏のパリの晴れた昼下がり

ひぃずちゃんは、フランス人医師グループと一緒に、カフェで美味しそうにスイーツをほおばっています

英語とフランス語を混ぜ、専門書を開きつつ、専門的な話に夢中になっています 

 

そこへ、満面の笑みを浮かべた岩松太郎(副使・河津の従者)らが登場

「おう、これはこれは、三宅秀殿!

 なんともはや、仮病を使って観劇に加わらず、こっそり医療施設へ単独行動し、あまつさえ洋装で目立つ目抜き通りにて外食とは

 われらの決まりごとはご存じですな、必ず3人以上で行動、洋装禁止でござるぞ

 これは見逃せませんな!

 殿にお諮りしなければ!」

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・・・めっさ面白そうな人・・・いるよね、こういう人、大学のサークルとか、入社2,3年目で飲み会の企画とか率先してやってくれるタイプ・・・ひぃずちゃんは彼のかわいがりの対象だったようで、日誌の中でもしばしば面白可笑しく取り上げています

 

哀れひぃずちゃん、ナダールのスタジオへ、未確認生物UMAのごとく、岩松らに腕をとられて連行される

岩松らは事前にスタジオの予約を取り衣装も用意していたのです

(当時、日本在住経験のあるフランス人らが、日本の品々を売るお店をパリで開いていました)

 

(⋈◍>◡<◍)。✧♡ 

秀⇒秀蔵⇒秀三⇒すみ

ひぃずちゃんに「秀蔵」ってお名前が使われるシーン、これ以外見当たりませんし、可能性はありそうです

 

ウィキペディアより

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You can see his sense of humor in his eyes.

ユーモアがあって楽しそうな瞳

 

 

【ひいずちゃんの後日談】

日本医史学雑誌 2005年 51巻3号 413ページ以下

http://jsmh.umin.jp/journal/51-3/409.pdf

「三宅艮斎(注・秀の父)の教育熱心さは復一(注・秀)が帰国した後も変わらず、佐藤泰然の勧めもあって復一をアメリカ宣教医へボン等が教師を務めていた横浜の英学校に入れる。

 復一は英語修得の傍ら、へボンの診療所にも通い、医療の勉強もすることとなるが、艮斎はヘボンの専門が眼科で、臨床医学の面ではあまり役に立たないと見てとると、そこを去らせ、医学を学べる所としてアメリカ海軍の軍医アレキサンダー.M・ヴェッダー(アレクサンデル・M・ヴェッデル)の助手にしてもらう。

 ここで足かけ三年間みっちりと仕込んでもらったことが、のちに医師、医学者として復一が大成する基盤を形成したようである。」

  

 ☆彡 お写真は、注釈がない限り、東京大学付属図書館の資料から引用させていただきました

YOKOHAMA (u-tokyo.ac.jp)

 

🙇エリート医師一家の、しかも後の東大医学部教授を「ひぃずちゃん」よばわりするご無礼、お詫びいたします

🙇一族の方、ゴメンナサイ

🙇韓流スター風の綴りなら HIE-Zとかってなりそう

 

【オマケ・変装と言えばパリの怪盗アルセーヌ・ルパン】

 

 

God bless you and your loved ones💞 

本日もお読みいただき有難うございました

(⋈◍>◡<◍)。✧♡